&MEDICAL/&メディカルとは

vol.5 テキスタイルデザイナー・シミズダニヤスノブさん

column , クリエイターの健康プロファイル

柔と剛を併せ持つ 実用的な美しさ

プロフィール

テキスタイルデザイナー。長岡造形大学非常勤講師。 多摩美術大学テキスタイルデザイン専攻卒業。同大学にて副手として勤務ののち、2008年より「プリントデザインからはじまるモノづくり」をコンセプトにしたオリジナルブランド『JUBILEE』をスタート。2017年にフリーランスのテキスタイルデザイナー3人で株式会社pole-poleを設立し、2018年12月にたくさんの人が集えるようなアトリエ『pole-pole LAB』も開設。

http://www.jubi-lee.com/ http://from-pole-pole.com/

幾何学的なパターンのなかに、あたたかみを感じるシミズダニヤスノブさんのテキスタイル。テキスタイルデザインの仕事のこと、これまで関心のなかった自身の健康について考えるきっかけとなった<soft stone neck>について、布を扱うデザイナーならではの視点で、お話をうかがいました。

疲れがとれるという実感が、健康を考えるきっかけに。

1ヶ月ほど前より<soft stone neck>を使用しています。肩や背中のこりなどをあまり感じないタイプだったのですが、ここ最近は首が少し気になるようにはなってきました。それでも、みなさんの思い描く「デザイナー」のパソコンに向かって作業するイメージとは少し違って、僕のする「テキスタイルデザイン」の仕事は肉体労働の側面もあります。もちろん椅子に座ってデザインすることが多いのですが、実際に自分でプリントをしたり体を動かす作業もあるので、割とよく体を使うんです。それに、運動も好きで、時間があれば日頃から散歩したり走ったり、フットサルやボルダリングなども。そういうわけで、これまでほとんど縁のなかった健康器具。<soft stone neck>は僕にとって人生初めての健康器具になりました。

実物を見て思ったより小さいなというのが最初の印象です。健康器具はとにかく大きいというイメージでしたから。コンパクトでデザインもおしゃれ。部屋のどこに置いても問題ないですし、ソファやベッド、床など、場所を限定せずどこでも使えるのもいいなと思いました。僕が使用するのは、休憩や夜の就寝前ですね。この1ヶ月の変化は、<soft stone neck>を使うことで日々の疲れがとれることを実感できたのはもちろんですが、日々の暮らしのなかで「健康」そのものを意識するようになったことが一番大きいかもしれません。

柔らかいのに強い。素材そのものも魅力的。

僕はテキスタイルを仕事にしているので、どんな時でもテキスタイルが気になってしまいます(笑)。日常にはたくさんのテキスタイルがあふれていて、特に居住空間は、ソファやカーテン、クッション、カーペットなど多種多様。そんななかにあっても<soft stone neck>は、どんなインテリアにも馴染みやすいようにシンプルで無駄がない、とても考えられてデザインされていると思いました。また、ひとことにテキスタイルといっても柄や色だけではなく、素材感から生まれる風合いというのも重要な要素なのですが、<soft stone neck>は糸選びや編み方がよく研究されているなと。直接肌にあたるものなので、柔らかさが大切ですが、同時に強度も必要です。伸縮性もありながら摩擦に強く、肌触りが良い、とてもバランスがとれているなと感心しました。そして僕は職業がら、この<soft stone neck>のカバーにパターンやカラーを施したら人の感情にどのような影響を与えるのかな?とか、つい考えてしまいます(笑)。

日常からインスピレーションを得て、日常へと還元する。

テキスタイルデザインの仕事はデザイン領域がとても広くて、布の柄をデザインする仕事もあれば、一枚の布のために糸1本から選ぶようなこともあります。さらに布の先にあるものや、布を通したデザインをすることも。たとえば僕の仕事でいうと、土屋鞄製造所さんとのコラボレーションで、ランドセルの内装柄をデザインしたり、文具メーカーのKOKUYOさんとワークアイテムライン『JUBILEEgg』シリーズを立ち上げたりなど。また、ちょっと特殊な仕事でいうと、資生堂さんのdプログラムのオリジナルパターンのデザインなども。最終形が布ではない仕事をすることもあります。

デザインのパターンになるヒントは、日常生活のなかにたくさん転がっています。好奇心をもって世界を見てみると、いろんな色や形が浮かんでくるんです。そのイメージは目からだけでなく、音楽など耳から得ることも。頭に浮かんだ、色や形をスケッチブックにメモして、アイデアをストックしておいて、デザインしていくのは時に苦しくもありますがやりがいのある楽しい作業です。

オリジナルのテキスタイルを製作する作業のなかで、一番好きな工程はプリントです。プリントには様々な方法がありますが、僕は手捺染(てなっせん)という手法で、1色ごとにスクリーン版を作って色糊をスキージという道具を使って人の手で刷る方法に心惹かれています。紙やパソコンの上でデザインしていたものがかたちになる、布から版をあげる柄が生まれる瞬間は、何度やってもわくわくする至福の時です。幅1メートルほどの型を移動させながら50メートルの布を一気にプリントしていく作業はなかなかの体力仕事。体が資本です。

 

2017年に活動をスタートした、テキスタイルデザイナーの友人と3人でつくった「pole – pole(ポール トゥ ポール)」というデザイン会社があるのですが、そのアトリエ『pole – pole LAB』が2018年12月にオープン予定です。 内装もできる限り自分たちで行ったので、本当に大変で、作業期間中には<soft stone neck>に大変お世話になりました(笑)

アトリエは自分たちの作業場でもありますが、作品発表やワークショップなども行う予定で、テキスタイルを通して人が集える場所になるといいなと。ぜひお近くにきたら立ち寄ってみてくださいね。 テキスタイルはとても身近で触れてない時間がないくらい生活のなかに馴染んでいます。その一方で、分かりづらい領域でもあるんですよね。溶け込みすぎているというか。もっと意識をしてもらえたら嬉しいなと、『pole – pole LAB』では目に見える形でテキスタイルを表現していきたいと思います。デザインとアートの中間くらいを意識して、暮らしに彩りを与えられたらと思うんです。

vol.5のシミズダニさんのインタビューいかがでしたでしょうか。この企画は、取材させていただいたクリエイターさんのご紹介で次回の取材先が決まります。 さて、vol.6は、どんなクリエイターさんが登場するのでしょう!ご期待ください。

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