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vol.4 モーショングラフィックデザイナー /ムービーディレクター・窪田慎さん

column , クリエイターの健康プロファイル | 2018.09.06

日用品としてのデザインの魅力

プロフィール

モーショングラフィックデザイナー /ムービーディレクター。武蔵野美術大学空間演出デザイン学科卒業後、デザイン事務所を経てCEKAI(世界株式会社)に所属。CMやMV、ライブステージなどを軸にモーションデザインやビジュアルのディレクションを手掛ける。

https://makoto-kubota.com/

都心から、自然が生活圏にある郊外へ引っ越してきたのは2年前のこと。映像を仕事にするデザイナーの窪田慎さんの生活は、昼夜問わずの働き方から愛犬との出会いで一変。さらに加わった<soft stone neck>も、規則正しく健康的な暮らしに一役かっているそう。<soft stone neck>をどのように生活に取り入れているのか、健康のこと、仕事のことを、デザイナーの視点を通してうかがいました。

頭と体をひとやすみ。リフレッシュすることで仕事の質も上がる。

<soft stone neck>が我が家にやってきて、約1ヶ月。リビングにあるソファーが定位置です。映像の編集作業に「レンダリング」という行程があります。1時間〜1時間半くらいのデータを書き出す時間なのですが、パソコンの前で何もできない待ち時間になるんですよね。<soft stone neck>が来てからは、「レンダリング」まで作業を頑張って、この待ち時間をソファーで“ごほうび”施術をするようになりました。 実は健康に気をつけようと思い始めたのは最近のことで、以前から度々腰が痛いな、とか首が重いなとかは思うことがあったんですが、それを親の前で話していたら、「責任を果たしてないぞ」と言われたんです。健康でいることも仕事の責任なんですよね。やればやるだけできる仕事ですし、これでよしと思えるまでは時間との戦いです。終わると本当にクタクタになります。それでも若い頃は、無敵かも!?と思っていたんですけれど(笑)、同年代の周りの人をみてても、自分も、そろそろ体のケアも必要な歳なんだなと。

ほんの数年前は、本当に何もしていなかったです。たまにマッサージは受けたりすることはあっても、それ以外は何も(笑)。そんな生活が変わったのは、環境を変えようと思い立ち、ここに引っ越してきたことと、犬を飼いはじめたのが大きいですね。朝夕、強制的に散歩に行くようになり、生活が規則正しくなりました。以前は、時間を気にすることになく作業をし続けていたのですが、散歩の時間があるので、夕方までには終わらせなくちゃいけない、と思うように。家からは海が近いので、気分転換するためにもよく行くんですよ。ちょっと、恥ずかしいんですけれど(笑)。でも、行くだけで本当に気分がリフレッシュできるんです。車を数十分走らせるだけでちょっとした旅行気分。環境を変えることのいいところは、机に向かっている時よりもアイデアが思いついたり、それまでの作業を客観的に見れたりすること。ずっと座って画面に向かって考えるのとは違うんですよね。そういう時間ができたのは、本当によかったなと思います。家にいるときも、仮眠を取るなどしていた1時間が、<soft stone neck>のおかげで、より回復できるようになったと思います。

日用品くらいの感覚で、気軽に使えるのがいい。

これまでマッサージ機は大きくて、お金持ちの家にあるイメージでした(笑)。デザイン的にも欲しいと思えるものはなくて。初めてこのシリーズを見た時、そのイメージが覆されました。僕らの世代に向けてデザインされているからか、ちょうどいい日用品のような感じなんです。何事もそうかもしれませんが、健康づくりは、1回やったからって良くなるわけではなくて、長い時間をかけて整えていくものだと思うんですよね。そういう意味でもとてもいいアイテムだと。なぜかというと、何と言っても片付けなくてもいいから。これは重要なポイントだと思います。一時期、筋トレしようとチャレンジしたことがあるのですが、1週間くらいしか続かなくて(笑)。その原因は、やろうと思い立ってから、ヨガマットを出して、敷いて、片付けて……という、一連の準備が面倒になるんですよね。ですから、自分の生活するスペースの目にする場所に気軽に置いておけて、いつでも使える状態にある<soft stone neck>は、「あ、使おう」って本当に気軽に思いますし、そういうところが「デザイン」されているアイテムだと思いました。見た目のデザインというより、生活のデザインというか。暮らしに寄り添うデザインだなと。

もちろん、見た目のデザインも素晴らしく、インテリアの邪魔もしません。僕はなるべくモノを置きたくない性分で、すぐ片付けちゃうんですよね。でもこれはそのまま置いても違和感がありません。偶然にもソファーとも同じ色で(笑)。あまりにも馴染んでいるので、カバーのカラーバリエーションがあるならば別の色にするかもですが。そのカバーが洗えるというのも、ポイントが高いですよね。常に置いておくアイテムの欠点として「汚くなる」というのがありますが、清潔を保てるようにも配慮もされているのもいいなと思いました。また、充電式というのも、コードの悩みがなく、美しい仕様。機動力も出ますし。移動できるマッサージ器ってあんまりないですよね。僕は、寝る前にベッドルームに持っていくこともあります。他にも、スイッチがシンプルな構造なところも気に入っています。 あらためて、プロダクトのデザインって、単純にカタチのことだけではなくて、部屋の中のことや、「こうやって使われる」という、使う人のライフスタイルや背景までも考えることなんだなと思いました。

日常に溶け込むような、新しい価値のある動画をつくりたい。

映像の仕事といっても幅広いのですが、僕は、WEBCMやプロモーション用の動画などをつくっています。もともと、グラフィックやアニメーションを動かすようなモーショングラフィックというジャンルが好きで、映画も、本編よりも、始まる前のライオンが「ガオー」って動くような、数秒の映像がかっこいいなぁと思っていました(笑)。単純に視覚的に楽しめるものが好きなんですよね。そして、<soft stone neck>が日用品としての健康器具であるように、動画も生活に溶け込むよう映像をつくれたらと思っています。僕の周りには実際に触れるモノをつくる友人が多いのですが、映像もモノになるといいなと。例えば、3Dプリンターで出力したオブジェが動いたり、アニメーションを飾るとか。発光しないベースがあって、まるで紙の上に描かれた線が動いたりしたら、楽しくないですか?未来のような話ですが、実際どんどんできることは増えてきていると感じています。

昨年、文具メーカーのキングジムさんの仕事で、時計を映像でつくりました。「日々をたのしむ文房具」というコンセプトの「HITOTOKI」というブランド用の手作りの時計をつくろうという企画です。いろいろなアイテムを使い、24時間連続で時計を撮影していきました。10時には10時の形にモノを置いて、10時1分になったら別のものに置き換えるのをひたすらに。その数1440パターンです!プロモーションの映像なのですが、実用的でもあり、自分の理想とする映像のカタチに近い仕事でした。

HITOTOKI CLOCK

https://www.kingjim.co.jp/hitotoki/clock/

他には、tupera tuperaさんの『おならしりとり』(白泉社刊)という絵本のプロモーションのために、つくった動画も子どもたちに人気でした。

tupera tupera『おならしりとり』

https://www.youtube.com/watch?v=iEakle690VU

Copyright © 2016 tupera tupera All Rights Reserved.

『おならしりとり』の映像をつくっている時は、スタッフみんなで、どんな動きにしたら子どもが喜ぶかな?とか、ラクダのオナラってどんな音?とか、音楽はおならの「ぷっ」とラップをかけて「オナラップ」にしよう!とかでおおいに盛り上がりました。大人が集まって面白いことを一生懸命に考えたのが楽しかったですね。そしてこの動画はtupera tuperaさんの展覧会で流していたのですが、見にきた子どもたちのテンションが上がって、動きを真似してくれたり、喜んでくれたのが伝わってきて本当に嬉しかったです。 映像の仕事って、その先にいる人がどうやって楽しんでくれているのかは、なかなか見えないんです。なので、いつも、どんな仕事でも、相手を想像しながら作業をするようにしています。仕事を依頼してくれた人、見てくれる人、携わる人、その人たちのことを考えながらカタチにしていくのが好きですし、そういう仕事に魅力を感じます。僕の持っている力で人の生活に楽しさを添えられたらと思っています。

vol.4の窪田さんのインタビューいかがでしたでしょうか。この企画は、取材させていただいたクリエイターさんのご紹介で次回の取材先が決まります。 さて、vol.5は、どんなクリエイターさんが登場するのでしょう!ご期待ください。

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