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[column] 腰痛になる原因&ならない対策 #1

column | 2017.07.12

厚生労働省の推計によれば、腰痛持ちの方は全国で2,770万人にも及び、実に日本人の4人に1人は腰痛経験者という結果が出ています。さらに腰痛は日本人の80%以上が生涯に一度は経験するともいわれ、まさに国民病ともいえる身近な問題です。みなさんの中にも腰に痛みを感じたり、ぎっくり腰になった経験のある方もいらっしゃるのではないでしょうか。

本コラムでは2回に分けて、体のゆがみを治すスペシャリスト・川井太郎先生(川井筋系帯療法治療センター院長)にお伺いしたお話を基に、腰痛についてご紹介していきます。今回は、「腰痛になる原因」をお届けします。

 

腰痛になる原因は2つ

腰痛を起こす原因は2つあります。一つは「体のゆがみ」という体の構造的な要素と、もう一つは「腰に負担のかかる不自然な動作ばかりをしている」という動作の仕方です。

体のゆがみは、痛みを発症するまで自分ではなかなか気づきにくいものです。それは、ゆがみをつくるのがインナーマッスル(深層筋)という体の深いところにある筋肉なだけに自覚しにくいからです。

では、どうして体がゆがんでしまうのでしょうか? 通常、動物は四足で体全体を支えていますが、人間は二本の足で体全体を支えて立っています。しかも人間の体は非常に不安定な構造です。二本の足の上に骨盤という土台があり、その上に背骨がブロック状に積み重なっていて、重たい頭が一番上に乗っています。この水平バランスをとるために活躍しているのが、インナーマッスルです。
しかし、骨盤を支えている足の付け根(股関節)の左右差が大きくなると、骨盤が斜めになったりねじれてしまい、その上に乗っている背骨の配列も悪くなり、ゆがみが起こります。ゆがんでいる状態だと、それにつられて体の動作も不自然になるため、インナーマッスルに大きな負担がかかったり偏りを起こして、神経を圧迫し痛みを引き起こすのです。

 

写真でわかる!体のゆがみ

体のゆがみは自覚しにくいとお話しましたが、実は写真で分析することができます。川井筋系帯療法治療センターで実際に用いられている「モアレ写真」をご紹介します。

モアレ写真は、ゆがみの原因となる筋肉の緊張、盛り上がり、引っ張り合い、偏りを、まるで地図の等高線のような縞模様で写し出します。等高線の形や数が左右対称になっていると、ゆがみの少ない状態といえます。この写真の方は、背中上部の肩甲骨部分で等高線の形や数が左右で異なり、左肩が前へ下がり、右肩が後ろにゆがんでいる状態です。またお尻部分でも右側のほうが大きく、左の骨盤が前にねじれて、右の骨盤が押し上がっていることがわかります。こうして体のどこに負担がかかっているのか、どの部分の筋肉が引っ張られて腰痛を引き起こしているのかを、専門スタッフが科学的に分析しています。

また、川井筋系帯療法治療センターでは、モアレ写真での分析だけではなく、実際に痛くなる動作を再現してもらい、どこに不自然な動作があるのかを探り出しています。たいてい人間は寝ている姿勢は楽なものです。そのため病院で寝た状態で撮影するCTやMRIとは異なり、負担のかかる立ち姿勢でモアレ写真を撮影し、実際に歩いてもらって歩き方も確認してどこに負担がかかるのかを実践的に確認しています。例えば、足首が硬くなっていたことで腰痛になるケースもあるそうです。腰痛が気になる方は、一度自分の体のゆがみをチェックしてもらうことをおすすめします。

次回は、「腰痛にならない対策」をお届けします。

参考:
プロイデアPodcast番組『プロに聴く健康エトセトラ』腰痛になる原因&ならない対策
川井太郎著書『腰痛が治るのはどっち?』(学研パブリッシング)

川井太郎
川井筋系帯療法治療センター院長
「病院でよくならなかった人のための整体院」として、20年以上にわたり、腰痛をはじめ、頭痛や首、肩のコリ、慢性疲労などの筋骨格系症状、アトピー、喘息などのアレルギー体質的症状を改善に導いている、体のゆがみを治す専門家。
腰痛治療の専門家が教える腰痛の治し方 http://kosinoitami.hatenablog.jp/

 

 

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